2019年10月26日
今日は6月最後の日、30日です。
ご存じかとは思いますが、6月のことは旧暦で「水無月」と言います。
ここ京都では6月最後の日には「水無月」という和菓子を食べる習慣があります。
…って一度、このブログでも紹介しましたね(^_^;
なので今回は水無月を食べるようになったいきさつをご紹介したいと思います。
諸説あるかとは思いますが、一般的には旧暦6月、夏の暑い盛りに氷を掘り出し宮中へと運び、
夏の健康のため、氷のひとかけを食したそうです。しかし何といっても当時、夏の氷はあまりにも
貴重品。庶民は口にすることはおろか、目にすることもできなかったそうです。
そこで誕生したのが「みなづき」。氷の結晶に似せた三角のお菓子。台は外郎(ういろう)で氷を
あらわし、上には小豆を散らして魔除けの意としたそうです。
6月30日、夏越(なごし)の祓(はらい)の神事にちなんで、今なお京都の人が「みなづき」を
食べるならわしには、このような歴史的背景があるのだそうです。
「みなづき」を食べ、うっとおしい梅雨とわかれ、祇園囃子が聞こえるようになれば、京都は
いよいよ本格的夏をむかえます。
今宵はここまでにいたしとう御座いますm(_ _)m
竹川 英希